Ich habe hunger

あふりかエンジニア、アフリカ向けのB2BのSaaSを開発する

アフリカでFinTechサービスをリリースした話

あんまり会社でどういうプロダクトを作ってるとかは意図的ではないんだけども、外に出ない話。

実は最近いわゆるFinTech系のサービスをこっそり出しました。内容というとケニアのM-PesaというモバイルマネーのAPIとうちのシステムを連携して、モバイルマネーの支払い状況をほぼリアルタイムに反映することでなんちゃらするという仕組み。

で、なんでそんなことしてるの?みたいな話なんですが、

「MAKE EVERYDAY PURCHASES CONVENIENT」

というのが弊社で言うところなんですが、やっぱり生活費需品な携帯電話とかインターネットとか電気みたいなものって欲しいわけなんですね。で、例えば携帯電話(スマホ)だと200−300ドルしたり、電気の通ってないとこで家にソーラーパネル仕入れて電化しようと思うとある程度大きなお金が必要なわけですよね。で、日本だと例えば分割10回払いとか1ヶ月定額で払うみたいな仕組みがなかなか市民まで届いてないと。僕らでいうと、銀行口座で自動引き落としないならどうすんべ?みたいな感じです。

ここら辺にいわゆるペインというやつがあって、例えば分割払いにさせればいいんじゃね?とかになっても、自動引き落としじゃないから「昨日1000円払ってねーけどどうなってんの?」を営業の人がわざわざ対面でしに行ったりする必要がある、と。全員が対面で請求しないと払わないかというとそうではなく、SMSで「明日振込期限だよー」って送ると「あっぶねー!明日振込期限だったわ!」という人がいるなら送った方が良いですよね?ただ、それを10人いる営業に顧客全員送れよ!という指示もしんどいし、これはアフリカとか日本関係なく多分抜け漏れ管理しきれないとか多分問題が出てくると思います。で、SMS送ると払ってくれる人がいるのにわざわざ対面で請求しに行くのってめちゃコストじゃね?と思うわけです。じゃあ、利益はある程度あるとしても、そのコスト分を加味しないといけないとなってしまうと新規事業も営業コストが高くて立ち上げられないし、既存事業もコスト高で良い商品なのにこれ以上広げられない・・・ってめっちゃもったいないなくないですか!?

で、そこでいい感じのモバイルマネーで支払いながら、請求側のコストも下げられるシステムを開発した(詳しくは杉山まで)わけですが、そういうのを昨年秋から仕込みながらこの2月ぐらいにやっと完成を迎えました。

恐らく、M-Pesaの新しいAPIを日本人で実用レベルまで触ったのは弊社だけじゃね?とか思いながら、ケニアのいい感じの銀行とか別の国のモバイル決済系と繋げた時にカスタマイズコストを下げられるように作ったので、そういうところとうまく連携しながらモバイルマネーがとか銀行とかの決済周りで良いポジションを作れるんじゃないかなーと技術的にもビジネス的にもいい感じのものを開発、スタートしたのこの半年ぐらいでした。もともとやってたプロダクト自体は、僕とは別のジョインしてくれたエンジニアがごりごり進めてくれたのでめっちゃ開発進んでて超気持ちいいです。

ということで、ちょっとぼやかしながらふわふわとした感じなんですが、これからアフリカの中でモバイル決済(API用意してるやつorするやつ)とうまく連携しながら徐々に手を伸ばして、みんなの生活がどう変わって行くのか、僕らのSaaSを使ってどうやって組織を拡大して行くのか、僕らのサービスがあるから立ち上がるビジネスがあるとしたらどれぐらい手助けできるのか、というのは内外問わず非常に面白いところなので、誰かやりたいことに対して技術力(および時間)が足りないぼくを助けてください!いわゆるWe're hiringになってしまうんですが、海外サービスとかグローバルにリモート勤務みたいなお話は多分できると思うのでどしどし@sugi511にDMを送ってもらえると東京近辺の飲み会に現れると思いますのでお誘いくださいませ!!